昔はアレルギーという言葉がほとんど聞かなかったのに、今では一般的になりました。昔は花粉症でマスクをしている人なんてほとんどいなかったし、アトピーなんて病気(症状)で苦労する人もほとんどいませんでした。しかし、今は7人に1人はいると言われる程に増えています。どうしてこんなに増えてしまったのでしょうか。

原因については、いろいろ言われています。空気が悪い。食べものが昔と変わった。水がよくない。化学物質(空気中にも、建築資材にも入っている。)や添加物、農薬が悪い。免疫力が落ちた。病院の先生や専門家や体験者の間では、あれが悪い、これは間違っていると意見もいろいろ飛び交っています。かなり原因がわかってきてはいるのですが、どれか1つが悪いというものではないでしょう。全てが私たちの周りにあるのですから。

自分の子どもがアトピーだとショックを受ける親は多いでしょう。自分の所為だと思う人もいるかもしれません。生まれてすぐに発症してしまう子どももいれば、食事もとれるようになって幼児になってから発症する子どももいます。中には大人になってから発症する人もいます。いつ発症するかはわかりません。ということは、誰にだってなる可能性はあります。そうやって考えれば、子どものアトピーは親の責任だけではありません。

親としてはショックであると同時に治療で悩む所でしょう。本当にいろいろな治療法があり、どれが自分の子どもにあっているのかわかりません。ステロイドはよくないという意見と上手く使えばいいという意見があります。これは難しい所でしょう。痒くて寝れないのなら、上手く活用するのも一つの手だと思うのはどうでしょうか?副作用やリバウンドは困りますが、信用のおける医師と相談しながら進めるのがいいのではないでしょうか。もちろん、医者もいろいろいますので、自分がこの医者ならと納得して相談するのがベストだと思います。

食事に関してですが、赤ちゃんや幼児のアトピーの場合、食事療法を取り入れる人は多いでしょう。それはある意味大切だと思います。なにせ、子どもは体がまだ出来上がっていないので食べものを上手く消化できていません。しかも、アトピーの原因の一つにたんぱく質がきちんとアミノ酸に分解できていないと言う事もあります。ただ、食事は毎日3回あります。それの一つ一つに神経をすり減らすのはかなり大変ではないでしょうか。

今は、だいぶレシピも代替食品も出回るようになりました。それに、原因にたんぱく質が関係あるとはいえ、卵がいけない、牛乳が、などの話も昔よりは減った様に思います。もちろん、特定の食品に反応するようでしたら、それを食べるべきではないのですが、この辺りはきちんと調べる、または医師と相談した方がいいでしょう。勝手にこの食べ物が悪いと決めつけて食事療法をすると栄養が偏ることもあります。

ただやはり食は体を作るモノ。気をつけなければいけないのは確かです。とはいえ、やはり厳密な食事療法は、それだけでかなりストレスになってしまう可能性があります。ストレスもまたアトピーを悪化させる原因の一つです。

ストレスにならない程度に食事に気を付ける所から始めましょう。コンビニ食やジャンクフードややめる。添加物の入っていない食品を選ぶ。油分や砂糖分は極力さける。農薬の少ない野菜を選ぶ。要は、昔ながらの和食を食べるのが一番です。

子どものアトピーは大人と比べてみるとわかるように治りは早いです。もちろん程度や個人差があるので一概には言えませんが、そもそも子どもは生命力が強いです。親子で明るく過ごしましょう。必ず治ります。