子育ての中でも何かとやっかいに思うのが、トイレトレーニングではないでしょうか。これはお母さん達の大きな悩みの種の1つだったりします。しかも、近所で早くにおむつがはずれた子がいると、「うちの子はまだだわ。」と妙に焦ったりします。早くにおむつがはずれる子どもは、何故か頭がいいと思う人もいるようです。そして、2才でおむつが取れた、3才でまだおむつなど、時期がまるで競争のようによく話題になります。

昔は確かに早くおむつが取れていたのですが、環境が違う事が理由になるでしょう。というのは、今と違って布おむつで紙おむつではなかったのが要因になっています。布おむつは、紙おむつと違っておしっこをすると濡れて気持ち悪いし、下手をすれば漏れてきます。今使われている紙おむつとは、感触が全然違います。布おむつは洗濯も含めて手間がかかります。ならば、早くにおむつを取ってしまおうという考えでした。早くにおむつは取れたとしても、取れるまでの手間は掛かっていますが、それでも取った方が楽だったのです。

昔はさておき、現在のおむつの取れる時期ですが。何事もそうなのですが、これも他のと同じ様に個人差があります。そもそも男の子と女の子では膀胱の大きさが違いますし、そもそも早いうちからおむつが取れる子は、先ほどの昔の話ではないですが、大抵が自分から言い出すよりも親が一生懸命の場合が多い様に感じます。

だからこそ、早くおむつが取れないのは、親の責任?と思うかもしれませんが、あまり思いつめない方がいいのではないでしょうか。トイレは自然の摂理です。時間を見てトイレに連れて行くという事もよくあるのですが、そもそもその日の水分補給量でトイレに行きたくなるかどうかなんて変わりますし、汗を沢山掻けばトイレも遠くなります。

下手に早く頑張っておむつを取っても、その分、取れるまで時間が掛かったり、おねしょに繋がる事だってあるのです。

いや、やはり早くにおむつを取りたい、と思う人は昔ながらの布おむつからチャレンジするのも一つの手かもしれません。もちろん、他にもトイレトレーニングの方法はいろいろあります。おまるを使う、シールを貼るなどいろいろ試してみるといいかもしれません。ただ、上手くできないからと言って、やたらと子どもを叱るのは止めましょう。おむつは大きくなれば取れます。気を大きくしていた方が、子どもも安心するでしょう。

もちろん、だからといっていつまででも素知らぬままもいけません。もし、子どもにやる気が出てきたのならばそのチャンスを掴みましょう。その方が取れるまでに時間はかかりません。中には1日で取れたという話もあります。そういうチャンスを掴めば、親としてもすぐに取れるので助かりますし、おもらしやおねしょなどの失敗も少ないでしょう。

おむつはいつかは取れます。大人になってもおむつの人はいません。子どものやる気で始めればいいと気軽に構えた方が子どもにもストレスにならないと思います。おしっこは、ゆったりとした方が気持ちいが良いですからね。