子育て中の女性の悩みには子どもの成長に関して多いとは思いますが、それと同じように夫の態度に対する悩み、というよりも不満に近いかもしれませんが、あります。イクメンという言葉が流行った事もあるぐらい夫の育児協力が取り沙汰された時もありましたが、育児で悩んでいる妻からすれば自分の夫がイクメンだと思っているかと言えば、そうではない方が多いでしょう。夫が自分で思っている程、妻は夫が協力しているとは思えていない実態があります。

本人達からすれば、夫は子育てに協力的。妻からすれば、夫は協力してくれない、または協力してくれてもそれが空回りやずれていたりする。なんだかやりきれないですね。

どうしたらいいのでしょうか。まずは、全く協力してくれない夫の場合です。これは、最初の一歩から始めなければいけません。子どもの親とはいえ、子育ての経験値は0ですので、いきなりおむつ替えなどのハードルに高いのは避けましょう。その前に、どう夫に子育てをさせるかが問題だったりします。

今まで全く夫が子育てに協力してくれていなかった場合は、不満をぶつけるより先に協力をお願いしましょう。それにはただ単純に協力をお願いするだけではダメでしょう。人によっては、「子育てはお前の仕事だろう」になってしまいます。例えば、会社ならば仕事でも具合が悪ければ休みますよね。もちろん休みの間、その作業は止まってしまうかもしれないですが、職場によっては他者が変わりに動かないと回らない仕事もあります。それと同じ様に訴えるのはどうでしょうか。

例えば、「頭が痛くて起き上がれない。ちょっとだけ寝て休みたいから、その間だけ子どもと遊んでくれる?」お願いする内容は、子育て経験がない人には具体的にお願いする内容を言わないといけないでしょう。でなければ、何をどうやっていいのかわからないと思います。しかし、説明をすればやってくれるのではないでしょうか。

大まかな事をお願いできそうになければ、一つずつ出来ることを増やしていくのもありだと思います。例えば、「最近すごく疲れているの。もし、このまま私が倒れた時に困るといけないからおむつの替え方を覚えて。」とやはり、具体的にお願いごとを訴えてみてはどうしょうか。そこから、妻が子育てで疲れ果てている旨を理解してくれるのならば、少しずつ手伝いを増やしてくれるかも知れません。

時々、手伝いをしてもらえる状態ならば、そのできる手伝いの内容を増やしていきましょう。お風呂だけしかできなかったのが、手が離せないからとタイミングを狙っておむつ替えを頼んだり、食事の準備時間の間、遊んでもらったり。

時間は掛かるかもしれないですが、少しずつ関わってもらえるよう切欠を作りましょう。男性は切欠がないと子育てに参加できない人が多いのです。
また、仕事が忙しくて、そんな僅かな時間すら取り難い場合は、いっそのこと頭を切り替えましょう。

というのは、男親の本当の出番は、子どもが大きくなってからの方が増えていきます。特に思春期には父親が活躍する場が増えてきます。子どもが小さい時にあまり関わってくれないからと諦めるのではなく、少しでも子どもは二人で育てる事を、不満をぶつけるのではなく、協力をしてもらうスタンスで話をしていきましょう。

諦めて何も話さなくなれば、当然、夫も段々無関心になっていきます。なかなか動かない夫に不満はあるでしょうが、言い方一つで動いてくれたりするものです。妻が夫を上手にコントロールして、小さい時に活躍の場が少なくても徐々に活躍してもらえるように、正直に話をして夫婦のコミュニケーションをしていきましょう。