よく世間では、「安心安全」という言葉を耳にします。しかし、「安心安全」とは、何が「安心安全」なのかわかりますか?一般的に考えられるのは、食中毒を起こさない衛生面での「安心安全」なのではないでしょうか?小さい赤ちゃんや幼児はまだまだ体が出来ていなので菌には弱く当然大切な事ですし、考えなければいけない事でしょう。

しかしよく考えると、衛生面以外の「安心安全」も考えなくてはいけないのではないでしょうか?昨今では、放射能の心配があります。それ以外にも昔から言われている農薬や添加物、細かい話ですと遺伝子組み換えなんて言葉も聞く機会はあるでしょう。これらは気にしなくてもいいのか?食中毒と違ってすぐに症状が出るものではないから、気にしないで済んでしまうかもしれません。

すぐに症状が出ないとしても一体どういった症状が出るのか?それは、まだまだはっきりと証明されていないものもあるので一概には言えません。だからこそ気にしないかもしれません。
長い年月を経て摂取されるものなので、それらが本当に子ども達に害があるのか証明しづらいです。だからこそでしょうか、添加物や放射能は大丈夫と言う意見もあります。研究者の意見もいろいろでしょう。

しかし、親としては危険な可能性があるものは食べさせたくない、と思いませんか?過去の食品事件からわかるように、食品業界の特に裏側は通常、一般消費者には見えないものです。だからごまかそうと思えばいくらでも出来ます。一応法律で決まり事はあるのですが、それも時代により変わります。例えばチクロという人工甘味料は今は使えなくなりました。日本では認可されていても、海外では危険だと言うことで使用禁止の添加物もあります。大人の話ですが、1年に4kgは添加物を食べていると言われています。

もしかして、今まで食べさせていたお菓子はよくなかったの?とショックを受ける親もいるでしょう。大人と違い、子どもは体が小さい分影響を受けやすいのは確かです。しかし、これから気を付ければいいのです。

放射能だって農薬だって遺伝子組み換えだって考え方は同じです。少しでも危険だと言われているのならば、なるべく避けるべきでしょう。もちろん、100%避ける事ができないのが今の食品事情です。ですが、知っているのと知らないのとは違います。

まず、食品添加物を使う理由ですが、代表的なのが、見た目を良くする(よく売れる)。腐らず日持ちをさせる(店に置いておける)。味を調整する(味を均一にしてまた買ってもらう)。これらって、よくよく見れば売る側の都合だったりします。

そして添加物がよくないと言われる理由ですが、発ガン性がある、子どもができにくい体になる、アレルギーになりやすいなど、こちらもいろいろあります。それこそお菓子に入っているタール色素と言われる「赤色○号」や「黄色△号」。タール色素はそもそも石油由来のもので発ガン性があるものもありますし、アレルギーを発症させる原因でもあります。

じゃあよく言う天然添加物はいいのか?という話になりますが、これも様々です。例えばコチニール色素というものは虫から作られているのは知っていますか?毒性云々以前に原料に驚くことでしょう。もちろんコチニール色素の安全性は言われていますし、虫を食べる文化だってあるので(蜂の子など)悪い事ではないのですが、人によっては感情として避けたいと思うかもしれません。もちろん、天然添加物でも危険性を言われているものもあります。

こうやって考えると、知らないと言う事はある意味恐いことでもあります。子どもの為にもまずは知ることから始め、考えるようにしましょう。