よく「一人っ子だから…。」という言葉を耳にします。他にも「一人っ子だと寂しいし、何かと可哀そう。」という人もいますし、将来を心配するような事を言う人もいます。それらを聞くと、一人っ子がまるで悪いかのようなモノ言いをする人が多いと感じるでしょう。

本当に一人っ子の何が悪いのでしょうか?いいえ、一人っ子の何が悪いわけではないのです。そういう人達は自分たちの価値観がいい事だと勝手に決め付けて、おしつけようとしているだけです。

もちろん、悪気があるわけではなく、ある意味、親切で将来を心配している人もいるでしょう。その気持ちだけは素直に受け取って、あとは自分の意思を尊重すればいいだけです。

ただ、実際には多数ではないにしろ、いろいろと近所の情報を持っている人からすると、一人っ子のその子の言動に目が言ってしまい、何かと「一人っ子は・・・。」となってしまう事もあるでしょう。自分と違う環境の人に対して、対抗心や敵愾心を持つ人は何かといるものです。余計なお世話をする人間もいます。

そう言う人は他人の言動に目が行くほど暇な人、と思えば多少立つ腹も収まるのではないでしょうか。仕事とは限りませんが忙しい人は、他人の家庭環境にまで気が行かないものです。他人の家庭環境が気になる人は、他にする事、しなければいけない事がないつまらない人と思えば、また聞き流せる事でしょう。

もちろん、気を付けなればいけないのは、「一人っ子だから…。」と言われる言動に繋がるような子育てをしないことでしょう。本当の意味で良い悪いは別にして、大概にして一人っ子の悪い点という意味で、我儘、甘えん坊、我慢が足りない、などの印象を持つ人は多いです。もちろん、そんな事はない子どもは多いのですが、どうもイメージが出来てしまっています。

環境としては確かに兄弟がいる家庭よりは、子ども同士で揉まれる機会は少ないのは事実です。しかし、家庭以外でだって子ども同士で揉まれる環境はあります。例えば、近所の子育てサークルや大きくなれば、幼稚園や学校。習い事やスポーツクラブ、ボーイスカウトなども集団での行動があります。そのような機会を作ってあげれば、下手に兄弟でしか関わる機会がない子ども達よりもよほど集団に揉まれる事ができます。

また、厳格過ぎてもいけませんが、一人っ子の場合、多少なりとも親は子どもに甘くなりがちな可能性があることは自覚しておきましょう。知っていれば、自ずと躾を厳しくできるものです。本当に躾をきちんと身につけているのは以外にも一人っ子だったりするのではないでしょうか。

将来的に親の介護などの問題を抱えなければいけない心配に関しては、現在は行政だけでなく民間も介護事業を展開していたりします。将来分かっていることなので早めの対策を考えればいいだけです。

一人っ子に問題があるような言動もある中、逆に兄弟でも事件を起こす様な自体に陥ることだってあります。例えば、親が亡くなった時の相続争いなどは、よく聞く話でしょう。

一人っ子だろうが、兄弟が多かろうが、どちらにもメリットデメリットはあるのです。兎も角、自信を持って子育てをするのみです。