社会で第一線で働いていた女性からすれば、結婚、出産で会社を辞めて家庭に入ると、つい社会から取り残された気分になる人は多いのではないでしょうか。況してや同じ年でまだまだ働いている同僚などがいる場合は、尚更その気持ちは強いかもしれません。

しかし、よく考えてください。給料は出なくとも、子育てだって立派な主婦の仕事でもあるのです。子どもが育たなければ将来の社会はないのです。人間は何かと目先の事にとらわれがちですが、将来のためを考えることだって大事な事なのです。それに夫だって、奥さんが頑張って家庭を守っているから安心して働けるのです。

主婦の仕事を給料に換算すると月給約40万円あるとの試算もあります。そう考えると、サラリーマンと然程かわらないのではないでしょうか。ですので、専業主婦だって立派に仕事をしているんだと自信を持ってください。外で働く母親だけが立派ではありません。同じなのです。

それでもやはり、社会に取り残されたと感じて、外で働きたいと思う人もいるでしょう。もちろん、外で働くことが悪いことではありません。ただ気をつけたい事はあります。働く理由と、子どもへのフォローです。

世の中には様々な家庭があり、様々な理由で働かなくてはいけない家庭もあります。その理由を全て子どもに話す必要はないでしょうが、ある程度の説明は必要でしょう。例え子どもがまだ小さくとも、子どもは親をよく見ています。例えば経済的な理由にしても、言い回しの工夫は必要だとしてもきちんと子どもに説明をするべきです。そうすればわかてくれます。

逆に、ただ自分の小遣いが欲しいから、なんとなく働きたいからという理由では、子どもは納得しないかもしれません。自分の事だけしか考えていない事も子どもにはわかってしまいます。子どもは、母親は自分より遊ぶお小遣いの方が大切なんだ、自分は大事じゃないんだ、なんて思ってしまうかもしれません。ただ働きたいというだけでなく、外で働かないとストレスをためて家にいる事がデメリットになってしまうようなタイプの場合は、きちんとそれを説明しましょう。きちんと説明すれば、きっと子どもはわかってくれるでしょう。

これらはあくまでも言葉がわかってくる幼児以上になります。まだ赤ちゃんの場合は、すぐには説明できないかもしれないですが、ある程度大きくなって親の話がわかるようになったら、一度説明するのがいいでしょう。

どちらにしても、子どもへのフォローは大事にしましょう。時間は関係ありません。ほんの少しの時間でも構いません。ぎゅっと抱きしめてあげるだけで違います。お母さんはあなたを愛していると言葉でなくとも伝えましょう。病気の時はこれ以上ないほどに子どもは心細いはずです。会社の都合もあるかもしれませんが、休めるのならば休んであげましょう。

もし、働く事を急いでいなければ、子どもが親離れの気配を見せてからでもいいと思います。母親が働く事はお互いの自立のためにもいいでしょう。この場合の理由は、お互いの自立の為と考えれば、自分勝手な理由にはなりません。

外で働くこと自体が素晴らしい事ではありません。その理由、動機がどうであるかが大事です。父親だって、よくよく考えれば家族の為に働いているのです。もし、働くことに焦っているようでしたら今一度、自分の働くという意味、理由について考えてみましょう。