子どもは小さいうちは、よく熱を出します。「あぁ、また・・。」という子もいるでしょう。よく熱が出る子の場合、親は心配になって熱が出た途端病院に駆け込む事も多々あるかも知れません。もちろん、それが悪い事だとはいいません。

子どもの医療費は地方自治体によって費用が掛からないシステムになっている所も多いでしょう。もちろん、地域によっては差があります。親は病気の専門家ではないので、分からない時に病院へ駆け込むのは当然と言えば当然です。

しかし考えて欲しい事は、病院は高齢者の利用も多いのですが、医療費が掛からないからとやたらと病院に来る親子もいるのです。今はそういう親の方が多いかもしれません。子どもを心配する気持ちはわかるのでダメと言うわけではないのですが、もう少し子どもの様子をしっかり見て判断できるといいとは思いますが・・・。なんせ、医療費はタダではなく、税金を使っているのです。自分も税金を払っているから当然の権利と言う理由も間違いではないですが、他の人だって払っているのです。大事にしたいですよね。

そんなこんなで、子どもに熱があってもすぐには病院に行かない人もいるでしょう。一見、すぐに病院に行く人からすれば薄情に思われるかも知れません。しかし、そうじゃないんです。病院へ行かない事全ての判断が正しいわけではないのですが、必要以上に病院へ行くよりも、しっかりと様子を見て状況を見極めて病院へ行く判断をするのは、ある意味、子どもをしっかり観察できているとも言えるでしょう。

だったら、どう判断したらいいの?という声もあるかと思います。一般的に子どもは、特に赤ちゃんは体温が元々高いのは子どもを抱っこすれば気付くものでもあるでしょう。ですので、熱が出たと言っても普段のその子の体調からすれば熱が出たとは言い難い事かもしれません。発熱して体温が41℃や42℃なんてことになればまた話は別ですが、40℃以下ならばまず様子を見て判断するのもありかと思います。

判断基準は発熱の体温の数字ではなく、その子の様子をしっかりと見れば、自ずと判断できるようになります。39℃熱が出てても機嫌よく遊んでいることもあるのです。とはいえ、発熱は体力を奪われるものなので、元気と言っても走りまわったりはできないでしょうが。熱があっても部屋で楽しく過ごしているようでしたら、暫く様子を見守っていてもいいと思います。もちろん、逆に熱がなくてもぐったりとしていつもと様子がおかしいと思ったらすぐに病院へ、となるでしょう。

兎も角、すぐに病院へ行く=いい親とは限らないので、そこは自分で自信を持って判断するといいでしょう。小さいうちに沢山病気になるのは、親としては可哀そうだし世話も大変なので辛い事だと捉えがちですが、逆に考えると小さいうちに沢山病気になって(もちろん重度な病気は困りますが)免疫を作っておくというのも体が丈夫になる理由の一つではないでしょうか。大きく丈夫な青年が実は小さい時は病弱だった、なんて事もありますよね。

ですので、すぐに病院へ行く様な事をしなくても、どっしりと自信を持って子どもの世話をすればいいのです。でもやはり心配な場合は、電話で相談するといいでしょう。夜間や休日の場合は、『小児救急電話相談』があります。病院へ行くかどうか、症状が気になった時に相談できる電話です。上手く活用しましょう。

何にしても、どっしりと構えれば、子どもの急な病気にも慌てなくてすみます。一刻一秒を争う病気ならいざ知らず、ある程度の病気や発熱はしっかりと子どもを観察して冷静に判断できるようになると自分への負担も軽減されることでしょう。