赤ちゃんに歯が生えたら、いよいよハミガキの始まりです。最初はガーゼで拭いてあげる、という事から始まるものですよね。次の段階で自分で歯ブラシを持たせ、仕上げはお母さん。と進んで行くと思います。

ハミガキをするようになったものの、お乳を飲ませてそのまま寝ると虫歯が・・・なんて事もよく言われるでしょう。かと言って、寝てからそっと歯を拭いていると起きちゃって・・・とハミガキが上手くいかない人もいるでしょう。ハミガキが上手くいかない理由の一つに歯ブラシを嫌がるという子もいるかもしれません。

ハミガキが上手くいかない対策としては、DVDなどを見せてハミガキは大切だと教える。歯固めの変わりに歯ブラシ。歯が生えたらすぐに歯ブラシに慣らす。等いろいろ方法はあります。どの方法にしても気をつけたいことがあります。歯ブラシは、大人用はやはり赤ちゃんには向いていません。サイズもですし、ブラシの固さもあいません。また、発泡剤や界面活性剤を使ったハミガキ粉は避けましょう。微量とはいえ、口から入るものです。ないとは思いますが、口に入れてる時に転んではいけないので持ったまま歩き回ったりしないようにしましょう。

その前に!虫歯の原因のミュータンス菌は、最初から赤ちゃんの口にいるわけではありません。実は、親が気を付ければ虫歯とは縁遠いお口になります。親が噛み砕いた食べものをあげる、コップやスプーンを共有するなど、親から菌が運ばれてしまのが元々の原因です。そうやって菌を移さない様に気を付けるならば、3才頃までが目安なので参考にしてください。キスでも移るとも言われています。

ということは、キスもダメ?となります。ただ、よくよく考えれば100%菌を防止するなんて事は、難しいです。菌を気にし過ぎてもどうしようもない時があるので、ある程度は割り切りましょう。予防した方が菌の繁殖が抑えられるので、神経質になるよりもミュータンス菌が少ないにこしたことはないね、ぐらいの気持ちの方がいいのではないでしょうか。あとは、ハミガキで対応していけばいいいのです。

しかしそうやって、いろいろと親の努力もなんのその、嫌がる子はどこにでもいるもの。悪戦苦闘しているうちに、気付いたら「虫歯が!」なんて事もあるかもしれません。虫歯が見つかると、親としてはショックではあるでしょうが…。

歯医者ですが、なるべく赤ちゃんに無理強いしない歯医者を見つけた方が、将来は歯医者嫌いになりにくいでしょう。世の歯医者には泣き叫ぶ子を抑えつけて治療をするような歯医者もいます。そういう所は、避けた方がいいと思います。上手な歯医者は、最初は道具を見せるだけで慣らす、子どもをあやして少しずつ治療をし、無理強いしない等、してくれます。子どもに優しい歯医者は、沢山います。そう言った所を見つけあげてください。

また、虫歯への考え方ですが、どうせ抜ける乳歯だから歯医者で治さなくてもいいわ。と放っておくのはやめましょう。虫歯の程度によっては永久歯や顎の形成に影響があるとも言われています。虫歯を広げないに越したことはありません。

とはいえ、気にし過ぎてもいけません。できたものは戻りませんし、確かに乳歯なので、虫歯に関してはリセットはされます。かといって放置もよくないです。治療には行きましょう。そして、この機会にハミガキをきちんと習慣づけるチャンスだと考えましょう。虫歯になれば、まだ小さいなりにもハミガキの大切さがわかると思います。そう考えると、虫歯も悪いものではなかったと思えるのではないでしょうか。